ACIDMAN LIVE TOUR "有と無" in 日本武道館 20150418

LIVE TOUR“有と無”in 日本武道館(初回生産スペシャル・パッケージ) [DVD]

LIVE TOUR“有と無”in 日本武道館(初回生産スペシャル・パッケージ) [DVD]

先日発売になったACIDMANのLIVE DVDです。17~21日に連休を頂いておりましたので、フラゲ日である17日に早速購入致しました。

ACIDMANファン歴10年*1にして初めて日本武道館現地でツアーファイナル公演に参戦してきました。武道館でのライブ、その後の打ち上げの思い出は一生忘れられません。
この映像作品が発売されるまでは、当日のセットリストを組んで音楽を聴き、情景を思い浮かべる毎日でした。特に『ALMA』『最期の景色』は情景を思い浮かべるだけでも涙が溢れそうになるほど、日本武道館で目に焼き付けた景色は色鮮やかで綺麗で、かつACIDMANの3人の想いが伝わってくるステージでした。しかし普段のZeppなどのライブハウスでもそうなのですが、現地で見た景色はおぼろげながらにしか覚えておらず。しかも先に挙げた2曲では現地ではボロボロに泣いてしまい、ほとんど記憶が残っていないという状態でした。
毎回、ツアーの日本武道館公演でのLIVE DVDは購入しているのですが、自分が初めて現地で見たのは初めての作品なのでずっと心待ちにしていました。
実際に手に取って開封し、ブックレットを開き写真で光景を思い出す。再生して会場が暗転した瞬間を思い出す。SEである『有と無 (introduction)』が流れている中、ACIDMANの3人がステージに登場する景色を思い出す。全てが「思い出せる」幸せを初めて実感できました。
ライブ当日はEブロックの2列目、DVDで言えば真ん中のカメラからステージを映した景色だったのですが、そのシーンが映るたびに鳥肌が立つ。その映像と自分の記憶を重ね合わせてみていると自然に涙が溢れてくる。ACIDMANのここ数年のライブ定番曲『FREE STAR』、自然に見上げるだけで星空のような演出が見られる最高の位置でした。さらにステージもくっきり見える位置でもあり、何よりもステージから溢れ出す光が真正面から見える位置。初めての武道館がこの景色で本当に最高だなと当時も今も思っております。
自分の見た記憶と映像を重ね合わせながら鑑賞。欠落している記憶を紡ぎ直す作業。いよいよ映像は『ALMA』に。今回のツアーでは唯一、武道館でのみ演奏したのですが、前の『2145年』からドラムの繋ぎが入ってからイントロのギターが流れ出し、大木が歌いだす。途中、一瞬歌に詰まるも1番、2番と歌い上げ、間奏へ。そこで突如聞こえてきたストリングスの音。現地ではこのとき「え、なんか知らん音聞こえてくる!?!?なにこれ!?!?!?」と思っていましたが、その数秒後には涙が溢れて記憶が一切なくなっていました。ストリングスの音が流れ、ステージの幕が開き、ACIDMANの3人のバックでストリングス隊が生演奏。過去にあった演出ではLIVE TOUR "A beautiful greed"の『OVER』に近い演出で、その映像だけで泣いていたのですが、それが生で見られるとは微塵も予期しておらず、一気に涙が「溢れて」きた。その光景を改めて視聴し、やはり涙が溢れてくる。そして、完全に欠落していた記憶を呼び覚ます。目の前で見たありのままの光景ではないにしろ*2、それが蘇ってくるということを実感できて本当に幸せでした。
『最期の景色』でも『ALMA』のような感覚が何度もありました。こちらは完全に欠落しているというよりは、なんとなく思い出せるけどはっきりと映像として思い出せないという感じでしたが、それでもやはり自分の目で見た光景が再び映像として見られる幸せを噛み締めつつ、記憶と重ね合わせながら見ていると自然に涙がこぼれてくる。この曲は初めて「曲を聴いただけで泣いた」曲で、最近この歌詞で表現されているような体験をしたわけではないですが、歌詞を読みながら聞いているとボロボロと涙が出てきて止まりませんでした。その曲を、あの光景の中で聞けたのが本当に幸せでした。
Disc2、現地では高まる感情に身を任せていたのですが、『廻る、巡る、その核へ』から『新世界』『Your Song』へと続くアンコールは今までにない多幸感に武道館全体が包まれ、自分自身も一緒に参戦した仲間たちもライブが終わってから「楽しかった!!」と口々に話していた光景。それをまた記憶と重ねながら見ると、やはり涙が流れてきて。涙無しには見られないボリューム満点のLIVE DVDでした。

自身が参戦した武道館ライブを改めて映像で振り返られるというのは何度も書きましたが本当に幸せなことでした。今後も地元大阪は当然として、ツアーファイナル公演には必ず足を運びたい。そのツアーが「終わってしまう」瞬間に立ち会えるのは本当に幸せなことだと実感。『すべてのものには終わりがある』と常々大木は言うけれどもその通りで。その最後の瞬間、これから何度でも何年経っても味わいたい。そう思える日本武道館初参戦、そしてLIVE DVDでした。

*1:自分でもACIDMANが好きになってこれほど時間が経っているのかと改めて考えると驚愕しました

*2:目の前で見た記憶は何度も書いたように一切思い出せない